Aboutactivelistening

話を「聴く」積極的傾聴とは?

自ら傾聴する姿勢が生み出す変化

積極的傾聴とは、単に話を聞くこと以上の深いコミュニケーション技術です。傾聴は、相手の言葉だけでなく、その背後にある感情や意図を理解し、共感を示すことに重点を置いています。こころのケアでは、積極的傾聴を通じて、人間関係の改善や信頼関係の構築をサポートしています。相手の価値観を肯定的に受け止め、承認欲求を満たすことで、より強い絆を築くことができます。

積極的傾聴とは

「積極的傾聴(せっきょくてきけいちょう)」は、Active Listeningといわれ、カウンセリングの創始者である、米国の臨床心理学者心理学者カール・ロジャーズによって提唱されました。傾聴は、人間関係改善のコミュニケーションスキルに大事な要素です。人間関係に問題がある、人づきあいが苦手、職場や就活で必要と考えられている方々の多くの方が傾聴スキルを身につけたいと思われています。

積極的傾聴とは?

AdobeStock_263023711

傾聴との違い

傾聴※1は、心理カウンセリングなどで活用されております。その場合の多くは、受身でひたすら聴く事に重きを置いているため、私たちは日常生活での相談事や職場などで活用できる関わり方と、少し異ると考えております。日々の中で取り入れていくためには、傾聴に加え積極的に働きかけて相手の思いや気持ちを引き出して行く事も必要になります。 人は価値観を肯定的に受け止められると承認欲求が満たされ気持ちの良い信頼関係に繋がっていきます。それにより、話を聴いてくれた人に好意を感じ絆が強くなっていきます。同じ感情や思考の人はどこにもいませんが意識的に関心を向けると、相手が伝えようとしていることをつかむことができます。それを理解することは難しい場合がありますが「相手を理解しようとする」関わり方により信頼関係が深まっていくこともあります。 そのためにも豊かな想像力を身につけ相手の立場に立って聴く事がとても大切になりますが、相手の立場に置き換えて考えてみる習慣を持つことで想像力を鍛えることに繋がります。

積極的傾聴における「聴く」とは

AdobeStock_467520808
聴き手がどう感じたかを話し手に伝え返すことも必要になります。
「積極的傾聴」とは、カウンセリングやコーチングなどで使われている技法ですが、相手の話に耳を傾け、真摯に受け止め、聴き手が話し手の内容や表現を繰り返すことで、共感的に理解を表す事に加え、聴き手の主体的な働きかけによって、話し手をより深く理解する傾聴技法です。よって、「積極的傾聴」では、深く踏み込んだ傾聴技法で相手の本音を引き出す効果があります。

相手の発する言葉だけでなく、その背後にある感情や気持ちまで積極的につかもうとする聴き方です。日常生活や職場で良好な信頼関係の構築や、相手の本音を引き出す関わり方のスキルを学ぶ場が「積極的傾聴塾」です。

※1「傾聴」

話し手の情報をただ受け取るだけではなく、伝えようとしていることをおおらかな気持ちで聴き取ろうとする姿勢が求められます。傾聴を一言で言うとすれば相手を「あるがままに受け容れる」ことです。これを「受容」といい、傾聴の基本です。私たちは、それぞれの育った環境や経験や歴史があり、その基で思考や価値観が形成されてきました。よって、全く同じ世界感を持つ人はいないのが現実です。この異なる部分が、時には人間関係に問題を起こしてしまう原因にもなったりします。

話し手が経験し感じている世界感を、聴き手の思いは一旦脇に置いて、あたかも自分のことのように感じることができ、相手が感じている世界感を共有することです。