今回は「承認欲求」について考えてみましょう。
「承認欲求」という言葉は、誰もが持っている「他者に認められたい」という自然な感情ですが、この欲求が強すぎると、私たちは思いがけない悩みやストレスに繋がることがあります。
承認欲求は悪いもの?
まず大前提として、「承認欲求」そのものが悪いわけではありません。
むしろ、承認欲求は人間の成長を支える重要なエネルギーです。子供が「よくできたね!」と言われるともっと頑張ろうと感じるのも、承認欲求がモチベーションとして働いているからです。また、他人からの評価や認知は私たちの自己肯定感を高め、自己成長につながる大切な要素でもあります。
承認欲求と不安感の関係
問題は、この承認欲求が高まりすぎて、自分の価値を他人の評価に委ねてしまうことです。
「誰かに認められないと、自分には価値がない」と感じるようになると、自己肯定感が下がり、常に他者の目を気にしてしまいます。その結果、SNSでの「いいね」やコメントの数で一喜一憂することも増えてしまうかもしれません。
実は、このような不安感を抱えている人は少なくありません。
特に現代社会では、SNSで簡単に他人と自分を比べることができるため、「自分は他人にどう見られているのか?」という考えにとらわれやすくなります。
承認欲求をコントロールする方法
では、どのようにして承認欲求と上手に向き合い、コントロールしていけば良いのでしょうか?ここで、日常に取り入れやすい3つのポイントをご紹介します。
1.自分の価値を他人の評価だけに頼らない
自分自身の強みや成長にフォーカスし、「自分がどう感じるか」に意識を向けてみましょう。小さな成功体験を積み重ねて、「自分の価値は自分が決める」という自信を育てることが大切です。
2.他人と比べるのをやめる
他人と自分を比べると、「あの人の方が優れている」という感情が湧いてしまいがちです。承認欲求を過剰に感じたときには、他人ではなく「昨日の自分」と比べてみましょう。日々少しずつでも進歩していることに気づくことで、自分を肯定しやすくなります。
3.感謝の気持ちを持つ
他者からの評価を得られることは嬉しいですが、身近な人々との関係や日常の小さな幸せに目を向けることで、「他者から認められること」に依存せず、自然と心の安定感が得られることが多いです。
最後に
「承認欲求」は私たちの成長を促す力でもあります。
しかし、その力にとらわれすぎてしまうと、心のバランスを崩してしまうこともあります。自分の内面と向き合い、少しずつ「自分が自分を認める力」を育てていきましょう。
承認欲求と上手に向き合い、心の健康を保ちながら、自分らしく生きる力を身につけてみてください。
日本こころのケア協会
住所:東京都町田市森野1-36-2 セレステ町田1F
電話番号:042-709-6531
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