こんにちは。心理カウンセラーとしての経験をもとに、「パーソナリティー障害」についてわかりやすく解説したいと思います。
パーソナリティー障害は、個人の思考や感情、行動が一般的な社会的・文化的期待から著しく逸脱し、日常生活や対人関係に困難をもたらす状態を指します。
その影響は長期的であり、本人だけでなく周囲の人々にも影響を及ぼします。
特徴と分類
パーソナリティー障害は、以下のようにいくつかのタイプに分類されます。
それぞれの特徴を簡単に見てみましょう。
1.奇異型
・妄想性パーソナリティー障害: 他者の行動を過剰に疑い、敵意を感じやすい。
・統合失調型パーソナリティー障害: 奇妙な思考や行動、対人関係の困難が特徴。
・統合失調質パーソナリティー障害: 孤立を好み、感情表現が乏しい。
2.劇場型
・境界性パーソナリティー障害: 感情の不安定さ、自己像の混乱、衝動的な行動が目立つ。
・反社会性パーソナリティー障害: 社会的ルールを無視し、他者を傷つける行動を繰り返す。
・演技性パーソナリティー障害: 過剰な注目を求める行動が特徴的。
・自己愛性パーソナリティー障害: 自己中心的で他者への共感が乏しい。
3.不安型
・回避性パーソナリティー障害: 批判を恐れ、他者との関係を避ける傾向。
・依存性パーソナリティー障害: 他者に過度に依存し、意思決定が苦手。
・強迫性パーソナリティー障害: 完璧主義で柔軟性に欠ける。
日常生活で見られる事例
パーソナリティー障害は、日常生活における行動や対人関係に顕著な特徴を持ちます。
例1: 境界性パーソナリティー障害
・事例: 30代女性。友人やパートナーとの関係で頻繁に「裏切られた」と感じ、感情的に爆発することが多い。一方で孤独を極端に恐れ、相手に依存する傾向が強い。
・対応方法: 感情のコントロールを学び、安定した人間関係を築くためのスキルを徐々に身につける支援が必要。
例2: 強迫性パーソナリティー障害
・事例: 40代男性。職場で完璧を求めるあまり、部下に厳しく接し、人間関係が悪化している。休日も仕事のことが頭から離れない。
・対応方法: 柔軟な考え方やストレス管理方法を取り入れるセッションが効果的。
例3: 回避性パーソナリティー障害
・事例: 20代女性。新しい人間関係や挑戦を恐れ、職場で他者との関わりを最小限に抑えようとする。
・対応方法: 安全な環境で徐々に他者との関わりを増やし、自信を高めるカウンセリングが有効。
カウンセラーの視点からのアプローチ
パーソナリティー障害の支援では、以下のポイントが重要です。
1.傾聴と共感
クライアントの感情や経験を否定せず、受け入れる姿勢が信頼関係の構築に不可欠です。
2.認知行動療法(CBT)
ネガティブな思考パターンを特定し、それをポジティブなものに変えていく方法です。
3.長期的な支援
パーソナリティー障害の改善には時間がかかるため、焦らず取り組むことが大切です。
4.家族や周囲のサポート
家族や友人の理解を得ることで、回復への道のりがスムーズになります。
パーソナリティー障害は、本人にとっても周囲にとっても大きな挑戦です。
しかし、適切な支援や環境があれば、日常生活の質を改善し、より良い人間関係を築くことが可能です。
もし「これが自分に当てはまるかも」「周囲の人にこうした傾向がある」と感じたら、専門家に相談してみてください。
一歩踏み出すことで、新しい可能性が開けるかもしれません。
では、サイコパスとは、『反社会性パーソナリティ障害』という精神病者のこと。
一般人と比べて著しく偏った考え方や行動を取り、対人コミュニケーションに支障をきたすパーソナリティ障害の一種で、サイコパスの主な症状として、感情の一部、特に他者への愛情や思いやりが欠如していることや、自己中心的である、道徳観念・倫理観・恐怖を感じないといったことが挙げられます。
サイコパスの原因は、脳の障害といった先天的なものと、幼少期の虐待といった後天的なものなど、複数考えられていますが、現状ははっきりとわかっていません。
ただ、アメリカ精神医学学会による精神疾患の診断・統計マニュアル、通称『DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Disorders)』によれば、パーソナリティ障害のことを下記のように定義されています。
その人が属する文化から期待されるものから著しく偏り、青年期または成人期早期に始まり、長期にわたり変わることなく、苦痛または障害を引き起こす肉体的体験および行動の持続的様式である
サイコパスは、男性の3%、女性の1%が該当するといわれており、日本全体でみればその数は150万人にものぼります。
近年では、ドラマや映画、アニメなどの影響により、サイコパス=猟奇殺人者というイメージが定着しつつありますが、それはサイコパスの人の一部で、仕事で優れた成果を出す人、特に経営者や医者などにも多いといわれています。
あなたの友人や会社の人にもいるかもしれないサイコパス。この記事ではそんなサイコパスの特徴について紹介します。
サイコパスの10の特徴
表面上は口達者
サイコパスは、表面上口達者な人が多いです。初対面の人とも会話が弾み、社交的で、魅力的な人に見えます。サイコパスの人は状況を把握する能力が高く、自分がどのように振るまうべきかを理解しており、相手が求めるような会話をいとも簡単にできるのです。
利己的・自己中心的
サイコパスは、非常に利己的で、自分のことしか考えません。これは、他人に対する共感力が欠如していることが原因です。そのため、自分の振る舞いによって他人がどのように感じようが一切気になりません。
自慢話をする
サイコパスは利己的・自己中心的であるため、自分が世界の中心であると思っています。そのため、自分を優秀であると思っていたり、他人を見下したりする傾向にあります。そのため、自分に対して自信があり、当然のように自慢話をします。
自分の非を認めない
利己的であることや、自分を優秀であると考えていることから、サイコパスは自分の非を認めるようなことはしません。何か問題が発生したとしても、それは他人のせいであるか、運が悪かったなどと解釈しており、決して自分の行動を反省することはないのです。
結果至上主義
サイコパスは結果至上主義者です。成果を手に入れるためであればどのような手段をも用います。
よりよい成果を出すためなら、他人を踏み台にすることも、他人を騙すことも躊躇しません。
平然と嘘をつく
平然と嘘をつくのもサイコパスの大きな特徴です。自慢のため、他人を利用するため、自分の目的を達成するために、人を騙しても何ら良心の呵責を感じることはありません。
共感ができない
他人が悲しんでいたり、反対に嬉しがったりしても、まったく共感ができません。ただし、『悲しい』『嬉しい』という概念自体は理解しているため、共感していなくとも、相手がどういう状態にあるかは理解することができます。
他人を操ろうとする
他人に対する共感ができないため、結果を出す、自分の目的を達成するためでならば、平気で他人を操ります。そして口達者であることや、平然と嘘をつけることから、実際に他人を操る能力が高いのも、サイコパスの特徴の一つです。
良心の欠如
サイコパスには良心が欠如している人も多いです。そのため自分の行動によって他人に迷惑をかけようとも一切気にしません。特に良心が著しく欠如している場合には、猟奇的な殺人者になるケースが見受けられます。
刺激を求める
サイコパスの人は、刺激がない状態には耐えられません。常に自分を満たすために、スリルを追い求めたり、リスクをとって危険な行動に出たりします。そのため、常に同じことをするなどの面倒でつまらない作業には耐えられないケースが多いといわれています。
日本こころのケア協会
住所:東京都町田市森野1-36-2 セレステ町田1F
電話番号:042-709-6531
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